出張の朝と再会
昨夜のことを思い出す。ベッドの上、いつものように夫の手が強引に胸を鷲掴みにしてきた。乳房を粗雑に揉まれながら、私は義務のように喘ぎ声を漏らす。
「んっ、あっ……すごい、気持ちいい……っ」
まるでAV女優のような作られた声だった。夫の興奮を引き出すための、嘘のような喘ぎ。それでも夫は満足げに腰を打ちつけてくる。
「気持ちいいだろう?」
夫の問いかけは、私の反応を確認するというより、自分の興奮を高めるためのものだった。返事の代わりに、私はさらに大げさな声を漏らす。
「あっ、あなたの……だいすき……もっと突いて……っ」
早いピストン運動が続き、やがて夫の呼吸が荒くなっていく。
「で……出るっ……!」
その言葉を聞いた瞬間、私は反射的に顔を上げて懇願するように言った。
「顔に……かけて、お願いっ……あなたの、全部ちょうだい……っ」
「うっ……!」
ビュクッ、ビュルルッ……!
熱い精液が顔にかかる。頬、額、唇。ぬるりとした感触が肌を這い、重力に引かれて垂れていく。
(また……こんなふうに終わった)
快感を満たした満足げな顔でベッドに倒れ込む夫。私の存在など忘れたように、すぐに眠りに落ちていく。
私は起き上がり、ため息まじりに浴室へ向かう。顔についた白濁をシャワーで洗い流しながら、心までは拭いきれない空虚さが広がっていた。それが、ここ最近の夜の習慣だった。
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「いってらっしゃい……気をつけてね」
いつもより早い朝のリビング。夫はスーツ姿でキャリーバッグを引きながら、玄関を出ていった。長期の地方出張。ひとりになる生活は久しぶりで、どこか空気が抜けたような静けさが家の中に広がる。
マグカップのコーヒーをひと口含み、ため息をついた私は、気を紛らわせるようにエコバッグを手にスーパーへ向かった。
土曜日の午前中にしては人もまばらな店内。野菜売り場でトマトを手に取っていると、不意に声がかかった。
「……え? もしかして……沙耶?」
名前を呼ばれて振り向いた瞬間、心臓が跳ねた。
「……涼介?」
高校の同級生。十数年ぶりの再会だった。
当時とあまり変わらない笑顔。少し焼けた肌と、ラフなシャツ姿。どこか、昔のままの雰囲気をまとっていた。
「うわぁ、偶然すぎる。涼介、こっち戻ってたんだ?」
「うん、去年家買って……こっちに。あの頃は、まだお互い子どもだったよな」
笑い合いながら、自然と歩調を合わせて店内を巡った。
買い物かごの中身がだんだんと増えていき、レジを終えたあと、涼介が言った。
「荷物、持つよ。けっこう重そうだし」
「……じゃあ、甘えちゃおうかな」
思わず口にした自分の声に、私自身が少し驚いた。買い物の荷物を男の人に持ってもらうなんて、何年ぶりだろう。夫と一緒に買い物に行っても、彼は自分のスマホばかり見ていて、重たい袋を持ってくれることもなかった。
そんなことを思い出しながら、私は涼介の横に並んで歩いた。エコバッグを片手に、少し歩幅を合わせて。沈黙の時間さえも、どこか懐かしくて、胸の奥がざわつく。
家に着き、玄関先に荷物を置くと、私は涼介の方を見た。
「久しぶりに上がっていかない?」
涼介が返事をする前に、私は玄関を開け放って言った。
「どうぞ、どうぞ」
自分からこんなふうに誘ったのは、本当に初めてだった。
スープと口づけ
「ほんとに、おじゃましちゃってごめん」
涼介はリビングのソファに腰を下ろすと、遠慮がちにあたりを見渡した。私はキッチンカウンターから振り返って微笑む。
「気にしないで。せっかく来てくれたんだから、ゆっくりしてって」
買ってきたばかりの食材をテキパキと下ごしらえし、鍋で温めたのは、野菜たっぷりのポトフ。結婚してから料理の腕も上がった──と自分に言い聞かせながら、味見をして器によそう。
「はい、熱いから気をつけてね」
差し出したスープの器を涼介が両手で受け取る。その指先がほんの少し、私の指に触れた。ぴりりとした電流のようなものが、肌を這い上がる。
「……懐かしいな、この香り。沙耶、料理、上手くなったな」
「ありがと。結婚すると、嫌でも鍛えられるよ」
スプーンを口に運ぶ涼介を見つめながら、私は自分のスープに手をつけた。けれど、味はもうわかっていた。私の意識は、涼介の顔と、視線と、その胸の奥にある微かな鼓動に奪われていた。
「……ちょっと、熱かったかも」
涼介が舌を出して苦笑する。私は思わず笑いながら、スプーンを彼の器に差し出した。
「それじゃ、ふーふーしてあげる。はい、あーん」
「マジで?」
「子どもじゃないんだから……って顔しないの」
苦笑しつつも、涼介は素直に口を開けた。スプーンを口に含む瞬間、私の唇もその距離に近づく。食器を置いたときには、もう視線が交わり、言葉が要らないほどの空気が部屋を満たしていた。
「……沙耶」
涼介が私の名前を呼んだその声は、喉の奥で震えていた。
次の瞬間、彼の顔が近づき、私の唇をそっと奪った。
(あ……)
驚きよりも、懐かしさと心地よさが先に立った。私の身体は自然と受け入れ、唇が柔らかく押し返す。
「んっ……」
口づけはすぐに深まり、舌と舌が絡み合う。
スープの香りが残る熱い口内。彼の手が私の腰を抱き寄せ、身体が密着する。そのとき、涼介の視線が一瞬、私の胸元に落ちたのを感じた。
シャツのボタンの間から覗く谷間。自分でもそれを意識してしまい、私は体の奥がじんわりと熱くなっていくのを感じた。
吸われて蕩けて
「んっ……ふ、ぁ……」
舌と舌が絡み、涼介の手が私の背中からゆっくりと滑り落ちていく。やがて腰にたどり着くと、遠慮がちだった掌が次第に力を持ちはじめ、私の体を引き寄せた。
「沙耶……ずっと、こうしたかった」
吐息まじりの声が耳元に落ちた瞬間、私の中の理性が音を立てて崩れていった。涼介の手がシャツの裾にかかり、ゆっくりと中へ忍び込む。
(ダメ……なのに……)
そう思っているはずなのに、私は何の抵抗もできなかった。
指先が脇腹をなぞり、ブラの上から乳房に触れる。薄い布越しでも感じる熱が、じわじわと胸の奥に広がっていく。
「ここ……すごく柔らかい」
優しく囁くように言いながら、彼はブラのカップをずらして、直に私の乳房に手のひらをあてた。
「やぁっ……そこ……だめっ……」
声を押し殺したつもりでも、抑えきれない吐息が漏れる。
涼介の唇が私の首筋を這い、鎖骨をなぞるように下りてくる。そして、シャツの隙間から顔を埋め、乳首に口づけた。
「ひっ……あっ……んんっ……!」
舌先が乳輪を円を描くように撫で、ぷっくりと尖った先端を優しく吸われる。じゅるっ、ちゅっ……ちゅううっ……
耳元に響く水音が、背筋を這い、下腹部を熱く疼かせた。
(そんなふうに吸われたら……おかしくなっちゃう……)
太ももの内側が、じんわりと濡れていく感覚があった。身体の奥が疼き、触れてほしい場所が、自分でもわかってしまうほどに敏感になっていた。
涼介の手が胸を揉みながら、もう一方の乳首も舌で愛撫する。そのたびに私の脚は震え、ソファに身を預けるように倒れ込んでいく。
「沙耶、もっと……感じて」
彼の言葉が甘く染み込んで、私は目を潤ませながら、ただ何度も頷いた。
指の誘惑
ソファに背を預けたまま、私は荒くなった息を必死に整えようとしていた。けれど、涼介の手は休まることなく、私の太ももを撫で上げてくる。
「まだ、触れても……いい?」
その声があまりに優しくて、私はただ小さく頷いた。理性よりも、身体が先に反応していた。
スカートの裾がゆっくりと捲り上げられ、涼介の手が私の脚の付け根へと進んでいく。ショーツ越しにふれた指先が、私の濡れを確かめるように優しくなぞった。
「……すごく、濡れてる」
囁かれた言葉に、顔が熱くなる。自分でも気づかぬうちに、こんなに濡れていたことが恥ずかしくてたまらない。
「やっ……見ないで……」
顔を背けようとする私の顎をそっと引き寄せ、涼介が言った。
「沙耶が感じてるの、嬉しいんだ。すごく、きれいだよ」
ショーツの布が横にずらされ、指が直接、濡れたラビアに触れた。
「あっ……あっ、だめ……っ」
割れ目に沿ってゆっくりと上下に撫でられ、クリトリスに指の腹が触れた瞬間、腰がびくんと跳ねた。
「ここ、気持ちいい?」
「んっ……ああっ……やっ、だめ、そこ……」
繰り返しクリを撫でられ、時に円を描くように押し込まれ、私の身体は甘く痺れていく。快感が波のように押し寄せ、脚の力が抜けていく。
「涼介っ……も、無理……いっちゃう……!」
クリを重点的に擦られながら、私は頭の中が真っ白になっていくのを感じた。
「んんっ……あっ……あああっ……!」
ビクン、ビクンと脚が跳ね、ソファの上で果てる。涼介の腕の中で震える身体を抱きしめられながら、私は荒く息を吐いた。
「気持ちよかったかい?……沙耶」
その声が、心の奥まで染み込んできて、涙がにじみそうになった。
ベッドルームへの誘い
ビクビクと余韻に震える脚をなんとか支えながら、私は立ち上がった。乱れたシャツの裾が片方だけスカートからはみ出し、肩のボタンも外れたまま。ブラのカップからは、涼介に吸われた乳首がまだ半ば覗いていた。
「……こっち、来て」
私は涼介の手を取って、そっと引いた。拒む理由なんて、もうどこにもなかった。揺れる視線の奥で、彼もまた覚悟を決めたように頷く。
廊下を進み、寝室の扉を開ける。そこにあるのは、ふたりが入るには十分すぎるほど大きなダブルベッド。
足を一歩踏み入れた涼介が、立ち止まった。
「……ここって、旦那さんと一緒に使ってる……?」
その問いに、私は振り返り、少しだけ意地悪に笑って見せた。
「気になる?」
「いや……そういうわけじゃ……」
「……今は、あなたを連れてきたの。そういうことでしょ?」
私はそっとベッドに腰を下ろし、彼を見上げた。乱れたシャツからは胸の谷間が見え、スカートの奥では、まだ濡れたままの感覚がじっとりと身体に残っている。
涼介は、ゆっくりと私の隣に座り、静かに顔を寄せてきた。
「沙耶……」
唇が重なり、ふたたび熱が呼び起こされる。
私は自分から彼のシャツに手をかけ、脱がせる。そして彼の手が、私のブラウスのボタンをひとつずつ外していく。
やがてふたりとも、乱れた服をそのまま脱ぎ捨て、裸のまま向かい合った。
「ベッドに……横になって」
私の声に、涼介は素直に頷き、そっとシーツに身を預けた。
私は脚を開いて彼の横に膝立ちになり、視線を絡めながらラビアを彼に見せる。
「……見て、こんなになってる」
その言葉に応えるように、涼介の舌がゆっくりとラビアに這い寄ってきた。
「ひゃ……んんっ、あっ……」
舌先が割れ目をなぞり、じっくりとラビアを左右に開くように押し広げる。繊細な舌の動きがクリトリスに触れた瞬間、腰が浮くほどの刺激が走る。
「舐めて……そこ……だめぇ……っ」
私の声は震え、全身が熱くなる。彼の舌が、私の花びらをゆっくり、丁寧に愛撫してくるたびに、足先まで電流のような快感が走っていく。
彼の手が私の太ももを開いたまま支え、舌がクリトリスの上を何度もなぞる。
「涼介……気持ちよすぎて……おかしく、なっちゃう……っ」
舐められながら喘ぐ声が、寝室の静寂に甘く響いていた。
かかってきた電話
「んっ……あぁっ……そこ……」
涼介の舌がクリトリスをしつこく撫でている。舌先が押しつけられ、まるで形を覚えるようにゆっくりと這い回るたび、私はベッドの上で腰を浮かせ、吐息を漏らした。
そのとき——
部屋に振動音が響いた。
(えっ……)
ベッド脇のスマホが小刻みに震え、画面が光る。
「……旦那さん?」
涼介が顔を上げて小声で問う。
画面には『夫(ビデオ通話)』の文字。私は一瞬、心臓が止まりそうになったが、なぜかそのままスマホを手に取り、通話ボタンを押してしまっていた。
画面が切り替わり、夫の顔が映し出される。その瞬間、私の顔もカメラ越しに映っていた。
髪は乱れ、頬は赤く火照り、唇はうっすらと濡れている。ベッドに横たわるその表情は、まるで余韻に浸る女の顔だった。
「……おう、顔見たくてさ。いまホテル戻ったとこ」
「そ、そうなんだ……私も、今……ちょうどベッドで……休んでたとこ」
涼介はベッドの下半分に体を潜り込ませたまま、私の膝の間に顔を埋めた。
「っ……」
舌が、再び膣口をなぞる。
「どうかした? 顔、赤いぞ」
「うん……お風呂、さっき入ったから……熱がこもってるのかも」
夫の画面の向こうから笑い声が聞こえた。
「なんだ、そうか。元気そうで安心した」
(見えてない……けど……)
涼介の舌がクリトリスに吸い付き、舌先がちろちろと這い回る。
「んっ……ぁ……」
私は喉の奥に息を詰まらせながら、笑顔を作った。
「……ねぇ、明日は早いの?」
「うん。7時には現場入る予定だから、今日は早めに寝ようと思って」
「そっか……気をつけてね」
私の指がシーツを握り締める。
舌が激しくクリを舐め、唇が吸い上げてくる。
「……沙耶?」
「ん……うん、大丈夫。ちょっと……眠くなってきちゃった……かも」
「そっか、じゃあ……画面切るよ。おやすみ」 「おやすみ……」
通話が切れた直後、堰を切ったように声が漏れた。
「んっ……ああっ……あぁぁぁっ……!」
涼介はそのまま私のラビアに顔を押し付け、絶頂の余韻を舐め取りながら、息の根が止まりそうなほどの快感を与え続けていた。
テレホン交わり
余韻の中で荒く息を吐いていると、再びスマホが震えた。
「……また……?」
画面に表示されたのは、再び『夫』からの着信。今度はビデオではなく、音声通話だった。私は一瞬迷ったが、何かを試すように通話ボタンを押す。
「……もしもし?」
『……さっきの沙耶、すごく色っぽかった』
「えっ……?」
『ベッドであんな顔してるなんて思わなかったよ。……なあ、久しぶりに、テレホンセックス……しないか?』
鼓膜が熱くなる。頭の中で警報のような音が鳴っているのに、指先は通話を切らなかった。
「……うん、いいわ……」
少しの沈黙のあと、私はベッドの上でゆっくりと四つん這いになった。
「じゃあ……後ろから入れて……お願い……」
涼介がその意味を察し、すぐに私の腰に手を添えた。そして、膣口にぬるりと熱があてられ、ゆっくりと奥まで押し込まれていく。
「はぁっ……んっ……」
『沙耶……四つん這いになったな……俺の言うこと、ちゃんと聞けよ』
そのセリフに、涼介の動きがぴたりと止まり、次の瞬間、強く突き上げられた。
「っあ……んんっ……うん、聞くわ……ちゃんと……」
『もっと感じるんだ。お前の乱れる声、聞かせてくれ』
涼介の手が私の腰をしっかりと抱え、激しい律動を繰り返す。背筋が反り、膣の奥に熱が押し込まれるたび、声が漏れる。
「んっ、あっ……あなたの、声……だけで……おかしくなっちゃう……っ」
『俺の声で感じてるんだな……? あの時の表情で腰振ってるんだろう?』
涼介がまるで夫のセリフをなぞるように、打ち付ける角度と深さを変える。
「やっ……ああっ……すごい、奥……っ」
『イキたくなったら、ちゃんと言え。俺の前では、嘘ついちゃダメだぞ?』
「うん……イキそう……あなたの……あなたの、ペニスで……」
『沙耶……どうした?今日はすごく感じてるじゃないか。そんなに乱れて……』
その声に呼応するように、涼介の動きがさらに鋭さを増した。腰をぐっと引いてから、勢いよく突き上げる律動が、膣の奥にまで押し寄せてくる。
(ごめんなさい……でも、今だけは……)
背後から突き上げられる快感と、通話越しの夫の声が絡まり合って、私の中で何かがはじけそうになっていた。
涼介がさらに深く、強く腰を打ちつける。
「イく……イくの……っ……んああぁっ……!」
『……ああ、沙耶……!』
ふたりの絶頂が、通話越しに重なった。
涼介は私の奥でびくびくと痙攣し、私はシーツに顔を埋めて震える。
『……沙耶……また、電話する……』
「……うん……おやすみ……」
通話が切れたスマホを手にしたまま、私は涼介の腕にくるまれたまま、ゆっくりと目を閉じた。
押し寄せる波
通話が切れても、熱は冷めなかった。
私の下にいた涼介がゆっくりと顔を上げ、汗に濡れた頬に唇を這わせてくる。私の手が自然と彼の髪を撫で、指先が項を辿って背中へと滑っていった。
「……まだ、終わりたくない」
その囁きに、私は無言で頷いた。唇を重ねながら、彼の肩をそっと押し、今度は私が彼の太ももに跨がるようにして身体を入れ替える。
そして、私はゆっくりと上体を伏せ、涼介のペニスに唇を近づけた。同時に、彼の顔が私の濡れたラビアに再び沈み込む。
私たちは、互いの秘部に顔を寄せ合う69の体位になっていた。
「んっ……涼介の、こんなに……硬くなってる……」
私は熱く張り詰めた肉棒に舌を這わせ、唾液を絡めながらカリ首をぬるりと包み込む。右手で陰茎の根元をしっかりと握り、唇で上下に扱きながら、舌先で裏筋を執拗になぞる。
「ちゅぷっ、じゅるっ……れろっ……んっ、ちゅっ……」
いやらしい音を立てながら、口の中でぬめる熱を喉奥まで咥え込み、吐息混じりに舌を這わせ続ける。
その間にも、涼介の舌が私のラビアに絡みついていた。
「ぴちゃっ……じゅるっ……ちゅくっ、んんっ……」
膣口を舐め上げ、じゅるじゅると吸われるたび、私の腰がびくびくと跳ね上がる。
「ふぁっ……んんっ……だめ、イってる……っ」
涼介の舌が花びらを割って、膣奥を押し広げるようにぬるぬると這い、敏感な肉を吸いつくすようにしゃぶってくる。
「ちゅううっ……ぬぷっ……んちゅっ……じゅるっ……」
ぬめった音が、シーツの中に響き渡る。私の舌も止まらない。肉棒を咥えたまま、唾液でねっとりと濡らし、手と口と舌を使って快楽を注ぎ続ける。
「んっ……んぐっ……ぢゅっ……ちゅっぽ……んぅ……っ」
涼介の舌先がクリトリスを吸い上げた瞬間、私は喉の奥までペニスを咥え込みながら痺れるような快感に震えた。
「んんっ……だめ……涼介……また、イキそう……っ」
彼の口が膣に吸いつき、私は快感に喘ぎながらも肉棒をしゃぶり続ける。互いに与え合い、貪り合う官能に、時間の感覚さえも曖昧になっていた。
「涼介……お願い、もう……挿れて……」
顔を上げた私と、見上げてきた彼の視線が絡む。その目の奥には、私への欲望と愛情が揺れていた。
ふたりは体位を解き、汗と唾液に濡れた身体を重ねた。
乱れた寝室
マットレスに敷いたシーツは、汗と愛液でぐっしょりと濡れていた。
身体を投げ出した私の胸が大きく波打ち、乳首が勃起したまま、肌に触れるたびにびくびくと震える。
「沙耶……まだ、イケるよね」
涼介の囁きとともに、熱を持った指がラビアへと伸びてきた。
脚を開くと、ぬめった肉襞の間を器用にかき混ぜるように撫でまわされる。
「んっ……ああっ……くちゅ、ぬちゅっ……やあっ……そんなに……っ」
指先が膣口を押し広げ、ぬるぬると音を立てながら中に進入してくる。
「ぐちゅっ……ぬちゅ、ぬぷっ……ふあっ、んんっ……っ」
腰が勝手に揺れ、シーツを掴む手に力が入る。
そのまま涼介が私の身体をそっとうつ伏せにし、背面座位へと誘導した。
「そのまま……腰を上げて……」
両肘を突き、ヒップを突き出すと、彼のペニスがぬるついたラビアに押し当てられた。
「ぬちゅ……ぬぷっ……あぁっ……入って……くる……っ」
ぬめった熱がずぶずぶと膣奥へと挿れられていく。
背中に彼の体温を感じながら、深く突き上げられるたびに、腰が跳ねる。
「ぐちゅっ、ぬぷっ、ぱんっ……ぱんっ……んっ、あぁあっ……!」
肉がぶつかる音、ラビアが濡れ擦れる音が寝室に響き渡る。
「そんなの……そんなに激しくされたら……あぁっ……っ、やだ、イッちゃう……っ」
涼介の手が私の豊満な乳房に伸び、後ろから包み込むように揉み上げる。
「ふあっ……だめっ、そこ……っ、乳首……!」
ぷくっと膨らんだ乳首をつまみ上げられ、引っ張られると、乳房ごと引きつるように上に持ち上がる。
「やっ……だめ、そんなことされたら……っ!」
膣と乳首の同時刺激に身体が跳ね、甘い快感が波のように押し寄せる。
「くちゅっ……ずちゅっ……ぱんっ、ぱんっ……んんっ……っ!」
突き上げるたび、乳房が揺れ、腰が打ちつけられ、彼の肉棒が奥をえぐるように擦り上げてくる。
「沙耶……キレイだよ……もっと、感じて……」
「涼介……あぁっ……好き……もっと……イカせて……っ!」
快感の波に呑まれながら、私は涼介の愛撫に身を委ね、貪るようなセックスに溺れていった。
二つの果て
「……沙耶……」
耳元で囁かれた名前。その声音に、心臓が跳ねた。
「……ん、涼介……」
私の返事に合わせるように、彼の唇がそっと触れてくる。額、頬、唇へ。ゆっくりと優しく、しかし熱を含んだキス。
「もう一回、いい?」
囁くような声で問われ、私は小さく頷いた。もう、拒む理由なんて何一つなかった。
涼介はそっと私の身体を仰向けに寝かせる。そして、その身体を覆うように重なってくる。
「……大丈夫?」
「うん……来て……」
頷いた瞬間、彼のペニスが膣口へと押し当てられる。
「んっ……あぁっ……!」
ゆっくりと入ってくる熱に、私は背筋を反らして応えた。
「沙耶……気持ちいいよ……すごく……」
「私も……奥、あたって……気持ちいい……っ」
ぬるぬるとラビアが擦れ、彼の熱が私の奥深くへと満ちていく。
「……動くよ……」
「うん……んっ、あっ……あんっ……」
彼の腰がゆっくりと上下し始める。交互に出入りする熱が膣壁を擦り、奥を軽くノックするたび、快感が波のように押し寄せてくる。
「んっ、んんっ、涼介っ……!」
「沙耶……愛してる……」
「わたしもっ……好き……大好き……!」
熱を帯びたキスが交わされる。唇が重なり、舌が絡まり、言葉では伝えきれない想いが交錯する。
「イキそう……沙耶、イキそうだ……!」
「一緒に……っ、イこう……!」
「沙耶……っ!」
「涼介……っ!」
最後のひと突きとともに、熱が私の奥で弾けた。
「んんんっ、あぁぁぁっ……!!」
涼介の名を叫びながら、私も果てる。互いの名を呼び合いながら、身体を強く抱きしめ合う。
余韻のなか、彼の胸に顔を埋めた。
「朝……近いね……」
「うん……でも、もう少しだけ……こうしていたい……」
腕の中で囁く声が、やさしく眠気を誘った。