文字に溺れる夜
夜のリビングには、ページをめくる音と、知佳がひとり淹れたアールグレイの香りが静かに漂っていた。
照明を落としたソファの上で、知佳はふかふかのブランケットに包まれ、脚を自然と開いて座っていた。手にしているのは、最近ハマっている作家の官能小説。その中では、性欲の塊のような男が、主人公の乳房を揉みしだきながら、執拗なクンニで快楽に沈めていく。
(……こんなの、もう……)
ページをめくるたびに、文字が舌となり、指となり、知佳の身体をなぞっていく。
——止めてって言ってるのに、もっと舐めてってカラダが叫んでる。
その一文を見た瞬間、知佳の背筋がびくんと跳ねた。
「……やだ……それ、私じゃない……」
喉の奥で震える声が、漏れてしまう。
ゆっくりと右手が、太ももの内側を這うようにして下りていく。
下着越しに触れたそこは、信じられないほど熱く、濡れていた。
(私……読んでるだけなのに……こんな……)
くちゅっ……。
指先が布を押し上げ、敏感な突起を探し当てると、知佳は小さく息を呑んだ。
ぷるんとした乳房が呼吸のたびに揺れ、本の表紙に押し当てられるように弧を描く。
左手でページをめくりながら、右手は下着をずらし、熱の源に触れる。ぬめる愛液がすでに指を迎えていた。
「やっ……あ……そんな舐めかた、ダメぇ……っ」
小説の中のヒロインのセリフが、知佳の口から洩れる。
中指がじゅぶっと膣口を探るように押し込み、親指でクリトリスを擦る。
(やめて……って、言ってるのに……逝かせて、ほしい……っ)
頭の中には、性欲モンスターの男に無理やり乳首を吸われ、舌で奥まで掻き回されて、びしょびしょにされていく主人公の姿が浮かぶ。
それがいつの間にか、自分に重なっていた。
くちゅっ、ぴちゃっ……。
水音が、紅茶の香りに混じって室内に滲む。
両脚をもっと開いて、奥まで指を沈めながら、知佳はもう片方の手で自分の乳房を鷲掴みにした。
「あぁっ……そこ、もっと……乳首、吸って……っ」
自分で揉みしだく乳首はじゅんと硬くなり、刺激が腰へと突き抜ける。
(やだ……こんな、止まらない……)
小説の描写と、自分の指のリズムがリンクしていく。
「いくっ……いっちゃう、あぁ……っ!!」
クリトリスを強く擦り上げた瞬間、白濁した快感が脳天を突き抜けた。
身体が跳ねるように震え、ソファの上で何度も痙攣を繰り返す。
指の腹には、蜜と熱、そしてまだ消えない文字の余韻。
(私……どうなっちゃってるの……でも……)
知佳は、ぬるりと濡れた指をそっと口元に近づけると、わずかに舌を出して味わうように舐めた。
その味に、彼女はもう一度、深く溺れていく気がした。
書棚の奥で
次の日、知佳は“あの続きを求めて”書店へと足を運んでいた。
小さな商店街の一角にある、薄暗くてどこか懐かしいその本屋には、官能小説専門の棚がある。それも壁際の奥まった場所に設けられた、誰もが素通りするような静かな一角。
(やっぱり……来ちゃった)
平日の昼下がり、人影は少ない。知佳は店の奥、目的の棚の前へと足を向けた。
指先で背表紙をなぞる。
濃厚なセックス描写、濡れる心理描写、女の快感を突き詰めるような物語。昨夜のオナニーをさらに燃やすような内容を探す、その行為そのものがすでに刺激的だった。
「官能、好きなんですね」
不意に背後から落ち着いた低い声が届いた。
「っ……!」
振り返ると、そこには店主と思しき男が立っていた。
黒縁の眼鏡に、静かな微笑。
物腰柔らかく、けれどどこか鋭い眼差しを持つ男。
「ごめんなさい、驚かせました?」
「いえ……ただ……」
知佳は本を持つ手をそっと下ろした。
見られていた——そう思うだけで、心臓が高鳴った。
「最近、女性のお客様でこの棚に来られる方、増えてるんですよ。……それにしても、選び方が、少し……濃いめですね」
「……えっ?」
知佳の頬がほんのり赤らむ。
「『性欲に支配された女たち』『蜜肉舌責め』——なかなかのセレクションです」
(うそ……見られてた?)
「どんなシーンがお好みなんですか?」
店主の航平が、棚の端に立ち、視線をそっと彼女の目線に合わせる。
「たとえば——クンニ責め。」
「そ……そんな……っ」
知佳はかすかに身を引いた。
でも、背中はもう壁際の書棚。逃げ場などない。
「読んで想像してるだけじゃ、物足りないことって……ありますよね。」
次の瞬間、彼の手がすっと彼女の腰に添えられた。
「知佳さん」
「……な、なんで、名前……」
「会員カード、昨日……あれ、見せてくれましたよね?」
思い出した。以前、この書店で会員登録したとき、名前を記入したのだった。
それがどうしてこんな風に使われるなんて……。
「少し、目、閉じてみてください」
その声は低く、耳のすぐ横で、囁くように響いた。
——ごくっ。
知佳の喉が鳴る。
気づけば、脚がわずかに震えていた。
舌で応える
視界を閉ざした瞬間、航平の指先がそっと頬に触れた。優しく、けれど確かに知佳を現実から切り離すような、甘く静かな接触。
唇の端に、何か柔らかなものが触れた気がした。瞬きと同時に生唾を飲み込むと、航平の気配がさらに近づく。
彼の呼吸が、知佳の首筋をくすぐった。
「感じやすい場所……教えてあげますね」
そう言った次の瞬間、知佳の足元からふわりとスカートの裾が持ち上げられた。
「え……っ、ちょ……だめっ、そんなとこ……」
言葉とは裏腹に、身体は拒絶できなかった。
下着の上から舌先が触れた。
その生温かい感触に、知佳は腰が抜けそうになった。
「やっ……んっ、そこ……っ、舌、やだ……っ」
くちゅ……くちゅっ……。
下着の布越しにゆっくりと舌が動き、唇の割れ目をなぞるように這う。
ぬるく湿った感触が、布に染みて伝わる。
「下着、もう……びしょびしょですね」
恥ずかしい言葉に、知佳は目を開けてしまいそうになるが、航平の囁きがそれを許さない。
「いいんですよ。感じるのは、悪いことじゃない」
ぺろっ……くちゅっ……ちゅっ……。
今度は舌が布の端から潜り込み、直接知佳のラビアを撫で始めた。
「ひぁっ……! やだ……あっ……そこ、舐めないで……っ」
なのに、舐められるたびに脚が開いていく。
身体の芯が、舌に吸い上げられるように疼いて止まらない。
同時に、ブラウスの中に手が差し込まれた。
指が、ブラ越しに乳首を軽く摘む。
「ここ……すごく立ってる」
「い、言わないで……っ」
摘まれた乳首と舌の愛撫が同時に刺激となって襲い、知佳は小刻みに震え出す。
「私……っ、や、だめ……ほんとに……っ、あ、ああっ!」
膝が震え、腰が前に突き出た瞬間——
「逝っていいですよ、知佳さん」
「んんっ、ああああっ……!」
濡れた舌がクリトリスをぴたりと捉えたまま、小刻みに動いた。
膣奥がきゅんと収縮し、意識が一瞬、白くなる。
視界を閉じたまま、知佳は崩れ落ちるように航平の肩に額を預けた。
(……こんな場所で、こんなふうに……)
羞恥と快感の余韻のなか、知佳は息を震わせながら、自分の欲望を改めて思い知った。
静寂の絶頂
静かな本屋の片隅。
書棚に背を預けたまま、知佳は膝を震わせ、航平の肩に額を預けていた。
まだ、膣の奥がきゅんと痙攣している。
クリトリスには、ぬるりとした舌の余韻が残っていた。
——こんなところで、逝くなんて。
「だいぶ、濡れてましたね……」
航平の指が、下着の中を優しくなぞる。
そこは、舌で舐められた直後なのに、さらに溢れ出していた。
「……言わないで……」
小さな声が喉から漏れる。
「じゃあ、次は指も使って……」
指先が、膣の入り口に触れた。
そっと押し広げるようにして、ゆっくりと一本、濡れた中へと差し込まれる。
「ひっ……んんっ……」
突き上げる刺激ではない。
奥に届くほどの深さでもない。
ただ、指が——愛撫のように、内側を感じ取るように、優しく動いていた。
くちゅっ……ぬちゅ……。
本棚の並ぶ静寂の中、淫靡な音だけがふたりを包み込む。
「この音……誰か来たら、聞こえてしまいそうですね」
「やっ……そんな……こと、言わないで……」
けれど、脚が震えて、内腿に蜜が伝っていくのがわかる。
それを舌で、ぺろりと舐め取られた。
「う、あぁ……っ、だめぇ……っ」
舌と指。柔らかさと硬さ。
それらが交互に襲いかかるたびに、知佳の理性はゆっくりと剥がれていく。
ブラウスの中に手が滑り込み、ブラ越しに乳首をそっと撫でられた。
その瞬間、舌が再びクリトリスを捉え、細かく小刻みに震える。
「あっ……だめ……逝っ……ちゃ……っ!」
くちゅっ、ちゅぷっ……!
頭の奥が真っ白に染まった。
書棚にもたれたまま、膝が崩れ落ちる。力の抜けた身体を航平の腕が優しく支えた。
心臓の音と呼吸だけが、自分の耳の奥で響いている。
(こんなの……知らなかった。私は——こんなにも、求めてたんだ……)
誰もいない書店の片隅。
その静けさが、快楽の余韻を一層、濃くさせていた。
忘れられない匂い
次の日の午後、知佳はまた、あの書店の前に立っていた。
身体の奥には、まだ昨日の感触が残っている気がしていた。
唇に触れた舌の熱、乳首を撫でた指の繊細な動き、そして——膣奥を満たしてくるあの柔らかくも鋭い刺激。
(……来るつもりじゃ、なかったのに)
言い訳のように心の中で呟いて、無意識のうちに扉を押していた。
ちりん、と鈴の音が店内に響く。
昨日と同じように、人の気配はない。
店の中には本の紙の匂い、そして——彼の匂いが、微かに残っていた。
その匂いが、下腹部をじんわりと熱くする。
ふと、背後から気配が近づいた。
「来てくれて、嬉しいです」
低く、よく通る声。振り返るまでもなく、それが誰のものかはわかっていた。
「……気のせいかもしれませんけど、昨日より……もっと濡れてませんか?」
「なっ……!」
知佳は振り返ったが、航平はいつものように穏やかな笑みを浮かべたままだった。
「それは、ね……あの匂いのせいだと思うんです」
「匂い……?」
「昨日、私の舌が味わったここ——」
そう言って、知佳の下腹部に視線を落とす。
「たっぷり蜜を溢れさせてた。きっと、脳が匂いを覚えてるんですよ。嗅ぐだけで、疼いてしまうくらいに」
「そんなこと……っ……」
恥ずかしさに抗うように言葉を発するが、脚の内側はすでにじっとりと湿っていた。
「じゃあ……今日も、続きをしましょうか?」
「ここ、で……?」
「ええ。今日は“読むだけ”じゃなくて、“読ませる”側になってもらいます」
航平の目が細められる。
その瞳が告げていた。
——あなたが声にする物語で、あなた自身の身体が開かれていくんだ、と。
読ませる前戯
「声に出して、読んでみてください」
航平に促され、知佳は一冊の官能小説を手に取った。
昨日、彼が棚から選んだ、舌と指で女を壊していく——そんな内容の一冊だった。
静かな店内。遠くで時計の針が進む音すら聞こえてきそうな静寂。
そんな中、知佳の声だけが、空間に艶を落とす。
「『……男の舌先が、ゆっくりと、熱を込めて、彼女の花弁をなぞる。はじめは外縁だけを、浅く……』」
読み上げながら、喉が渇くのを感じた。
「……恥ずかしい……です……」
ページをめくる手が微かに震える。
だが、航平の手がすっと伸びて、知佳の太腿の内側に触れた瞬間——
「続けてください」
その声に、拒絶の選択肢はなかった。
「『……やがて、舌が彼女の芯を捉えると、快感に背中が反り……足が震え……』」
語るたびに、その描写が知佳の身体にリンクしていく。
太腿を撫でる航平の指が、スカートの奥へとゆっくりと差し込まれていく。
「下着……今日は、レースなんですね」
「み、見ないで……」
「見てませんよ。……触れて、確かめてるだけです」
ちゅ……。
唇が、乳首の位置を的確に捉えて吸いつく。
「あぁっ……」
声が途切れる。
「読んでください」
耳元で囁かれた命令に、震えながらページへと目を戻す。
「『……舌が、蠢くように花弁をかき混ぜる。そこに同時に、乳首を愛撫する手が重なり……』」
くちゅっ……。
指先が、濡れた布の上からラビアをなぞり始めた。
「読んでいる内容と、今……まったく同じですね」
知佳はもう、身体が熱と快楽で膨れ上がっていくのを止められなかった。
視線は文字を追いながらも、脳と身体は、航平の愛撫に完全に溺れていく。
「んっ……もう、無理……」
「じゃあ、続きを——声に、してください」
知佳は、濡れた指がそっとクリトリスに触れるのを感じながら、ページをめくった。
——物語の主人公が絶頂へ導かれる、その直前の台詞。
「……逝かせて……ください……」
それは、書かれたセリフではなかった。
知佳自身の、口から零れた本音だった。
文字と肌
視線の先にあるのはページ。
だが知佳の意識は、もう文字の上を滑ってなどいなかった。
航平の舌が、乳首の先端を優しく吸い、指がゆっくりとクリトリスをなぞる。
同じような描写を、自分の口で読み上げていたはずなのに、今やその全てが、彼女の身体で現実のものになっていた。
「声に出すたびに、濡れ方が変わっていくの、わかりますか?」
「……そんな……言わないで……っ」
航平の声は静かで、しかし容赦がなかった。
指先が下着をずらし、蜜で潤んだそこを直接くちゅりと擦る。
「あっ……やぁ……っ」
ビクンと身体が跳ねた瞬間、航平のもう片方の手が、ページをめくる知佳の手元を優しく包み込んだ。
「読まなくてもいい。今は、身体で続きを感じてください」
ちゅ……くちゅっ……。
乳首を吸いながら、舌がその周囲を円を描くように這い、時折、先端をきゅっと噛む。
同時に、指がクリトリスをこねるように回転し、時には軽く叩くように刺激を加えてくる。
身体が、文字よりも雄弁に語り出す。
「も、もう……やだ……っ、ああっ……っ」
「やじゃないでしょう。……もっと欲しい、って顔してる」
その言葉に、知佳の腰が航平の指に自らを押しつけるように動いた。
くちゅっ、ぬちゅっ……。
愛液の音が静かな空間に響くたびに、知佳の羞恥と快感は高まり続ける。
「触れられるたびに、身体が言葉を飲み込んでいく……素敵ですよ、知佳さん」
柔らかく囁かれたその言葉は、胸の奥に甘く落ちていった。
「も、もう……イク……っ……いっ……あぁぁ……っ!」
指がクリトリスを一気に擦り上げた瞬間、視界が跳ねるように白く弾けた。
膣奥がきゅぅっと収縮し、熱い蜜がとろとろと溢れだす。
知佳は崩れ落ちるように航平の胸にもたれかかった。
その腕の中、文字と肌がひとつになるような絶頂の余韻に、彼女は静かに身を沈めていった。
溢れるもの
書店の奥、誰も足を踏み入れない文庫棚の裏。
そこは、ふたりだけの熱に包まれた小さな密室だった。
知佳は航平の膝の上に跨っていた。
スカートはたくし上げられ、ショーツは足元までずらされ、蜜に濡れたラビアが熱を持つ肉棒の先端に触れている。
頬は赤く染まり、息は浅く——けれど、その瞳だけはしっかりと彼を見つめていた。
「……入れても、いいですか」
「……入れてっ……」
その一言で、航平の腰がゆっくりと押し上げられる。
むにゅっ……と押し広げられる感触に、知佳の眉がきゅっと寄る。
「んっ……ああっ……っ」
じゅぶっ……ずちゅっ……。
濡れきった膣壁が、彼の熱さを歓迎するように、ぎゅぅっと咥え込む。
「すご……っ、締まって……」
「……ずっと……我慢してたから……っ」
腰を落とし切った瞬間、奥と奥がぶつかる。
「んんっ……あぁ……っ」
繋がった部分から、蜜と熱がじゅるっと溢れ出す。
それを合図に、ゆっくりと、しかし確かに、腰が前後し始めた。
ぬちゅっ……ぬぷっ、ずちゅっ……じゅぶっ……!
静かな書店の空間に、水音と、知佳の吐息が重なる。
「奥、当たって……っ、あぁっ……!」
航平の指が胸元に伸び、シャツを捲り、ブラの上から乳首をこねる。
それだけで、知佳の腰がびくびくと跳ねる。
「やぁっ、そこ……いっちゃう……っ」
「いいんですよ……何度でも、溢れてください」
くちゅくちゅと蜜の音が増していく。
膣の奥がぎゅっと締まり、航平の熱さをさらに深く咥え込もうとする。
「もう……だめぇ……っ、あっ、あっ、イク……っ!」
突き上げと同時に、知佳の全身が弾けるように震えた。
下腹部からせり上がる快感が、頭の先まで突き抜けていく。
だらだらと流れる愛液。
脚をつたって、床にぽたぽたと音を立てて滴っていく。
(……全部、溢れてる……私の……ぜんぶ)
絶頂の余韻の中、知佳は航平に抱きついたまま、しばらく動けなかった。
欲望を語る夜
書棚の奥。
閉店前の静けさが、紙の匂いと体温を混ぜて滲ませていた。
航平は、知佳の前に立ったまま、何も隠さずにいた。
膣に挿入されていたばかりの勃起したペニスが、ズボンのチャックの隙間から飛び出したまま、熱と脈動をあらわに晒されている。
知佳は一度、彼の股間に視線を落とし、その膨らみと余韻に息を呑んだ。
「……今度は、自分の欲望を……言葉にして感じてみてください」
航平が穏やかな声で言う。
命令ではない。でも、逃げ場のない響きだった。
「……わたしの、欲望を……言葉に……」
呟くように反芻したあと、知佳はゆっくりと膝をつく。
そして両手を伸ばし、航平のベルトに手をかけた。
「……脱がせても、いい?」
見上げながら囁くと、航平は黙って頷いた。
ベルトのバックルを外すと、カチャリという金属音が空気に沈む。
続けてズボンのホックを外し、布地をゆっくりと腰下へ滑らせた。
トランクス越しに存在感を誇っていた勃起は、ズルリと解き放たれ、知佳の目の前で完全に姿を現す。
「……すごい……。さっき私の中に……入ってたの……」
熱と脈動が、視線だけで伝わってくる。
知佳は片手でそっと竿を包み、重みを掌に受け止めた。
「……大きくて……太くて……あったかい……」
言葉にするたび、下腹部がじんわりと熱を帯びていく。
「……まだ、硬いまま……私のこと……そんなに……」
根元からゆっくりと擦り上げる。
艶やかな皮膚が張り詰め、先端がぴくりと跳ねた。
「先っぽ……ツヤツヤ……尖ってる……。こういうの……ほんと、好き……」
言葉にしながら、知佳は唇をそっと近づけた。
ちゅっ……ぴちゃっ……。
軽く吸い付いたあと、舌で亀頭をゆっくりとなぞる。
「……んっ……。先っぽだけで……もう……ゾクゾクする……」
ぬるりと舌を這わせ、裏筋を丹念に舐める。
唇を開き、熱を帯びた肉棒をゆっくりと口内へと収めていく。
「ん……ふ……。太い……。口、いっぱい……」
顎を使って深く咥え込み、唇が根元に近づく。
鼻先に男の匂いが触れ、頬の内側まで熱が満ちる。
じゅぷっ……じゅるるっ……ちゅっ、ちゅぽっ……。
手で竿を扱きながら、舌先で鈴口を転がす。
粘ついた音が静かな書店の空気を揺らす。
「……フェラしてる私……エロい……」
自分の口から漏れた言葉に、膣の奥がきゅんと跳ねた。
「……唾液、垂れて……すごい顔……でも……やめたくない……」
垂れた唾液が竿を伝って、指先に滴る。
その感触に、扱く動きが自然と速まった。
乳首が主張し、ブラの中で擦れて疼く。
「……わたし……おかしくなりそう……。でも……もっと感じたい……」
舌で先端をねっとりと舐めまわし、じゅぽっ、じゅるっ……と深く喉奥へ吸い込む。
「……自分のフェラで……こんなに濡れて……」
腰が小さく揺れ、スカートの奥で蜜がじゅわりと溢れ出す。
「……くる……だめ……。口でしてるだけなのに……」
くちゅ、じゅぶっ、じゅるるっ……。
淫靡な水音が耳の奥で反響し、快感が一気に押し寄せた。
「……イく……っ。フェラしながら……逝っちゃう……っ!」
全身がぶるっと震え、唇が竿を離れる瞬間、クリトリスが痙攣し、膣奥が強く締まった。
蜜が下着を濡らし、太ももを伝って床へと滴る。
荒い呼吸の中、知佳は航平を見上げた。
「……ね。こういうストーリー……大好き……」
その瞳には、次の結末——自らまたがり、受け止める夜が、はっきりと映っていた。
果てた先で
頬を紅潮させた知佳は、深く息を吸い、ゆっくりと言葉を選んだ。自分の中に生まれた物語を、声に出して形にするために。
「……性欲モンスターはね、こう言うの」
彼女は目を伏せ、囁く。
「『逃げられないぞ。望んでいるだろう。全部受け取れ』って……」
航平は静かに頷き、低い声で応えた。
「続けて。君の物語を、最後まで」
背中を押された知佳は、さらに一歩踏み込む。恥じらいを越え、欲望を台詞として編み上げていく。
「ヒロインは……無理やり従わされる。でも、声に出すほど、身体が熱くなるの」
航平が静かに微笑み、優しく促す。
「いいよ。もっと大胆になって。想像のままに動いてみて」
知佳は一瞬ためらったが、彼の眼差しに導かれるように身体を沈め、彼の脚の間に跪いた。勃起した彼のペニスが目の前にそびえ立ち、知佳の唇がそれに触れる。
「……まずは、フェラチオさせられるの。口いっぱいに咥えさせられて……『全部飲め』って命令されるの……」
キャンパス「その役、きっと君にしかできない」
彼女はその通りに、ぬるりと亀頭を唇で包み込み、舌で円を描くように弄ぶ。ぴちゃ、くちゅ……と粘つく音が静かな室内に響く。
「『逃げても無駄だ。喉の奥で受け止めろ』って……言われるの」
航平は苦しげに呻きながらも、優しく彼女の頭を撫でる。
「……そのまま、飲んで……好きなだけ、咥えてごらん」
ぐぽっ、ぐぽっ、と律動的な動き。知佳の喉が上下し、唾液が顎を伝って滴り落ちる。
ぬちゅ、ぐちゅっ、じゅる、ちゅぷ……じゅぼっ、ぬぽっ……ぐぽ、くちゅ……。
繰り返される粘着音が彼女の集中を深め、舌の先がカリ首を嬲るたび、航平が喉の奥で唸る。
「……精液、呑まされる……性欲モンスターに、好きなだけ注がれて……っ」
キャンパス「飲み干して……全部、君のものにして」
彼が達すると、知佳はごくんと咽喉を鳴らして飲み干し、熱い余韻を舌の上で転がすように味わった。
「……濃い……飲まされた……全部……」
そう呟いた彼女は、彼を見上げながら、息を整える。
「次は……ヒロインが、無理やり跨らされて……逃げられないように、腰を掴まれて……挿れられちゃうの」
航平は唇を吊り上げ、低く囁いた。
「言ってごらん。その続きを、全部」
知佳は彼の膝に跨り、熱い股間を擦り付けながら、喘ぐように囁いた。
「『腰を下ろせ。逃げるな。お前の膣で締め付けろ』……そう命令されて……」
彼のペニスが、じわりと膣口を押し広げ、ぬぷ……とゆっくり奥へ沈んでいく。
「……っ、うん……性欲モンスターのが……奥まで……来てる……っ」
キャンパス「感じるんだ……命令のままに……」
航平が腰を押し上げ、知佳がそれに応じて上下に揺れる。ぐちゅっ、ぬちゃっ、と生々しい音が重なるたび、知佳の声も高まっていく。
ぬぷっ、ぐちゅ、ずちゅっ、ぬちゃっ……ぱちゅん、ぱんっ、ぱんっ……。
「ヒロインは……命令されるたびに、気持ちよくなって……自分から腰を振っちゃうの……」
キャンパス「いい子だ……もっと奥まで当てて……全部受け入れて……」
知佳は涙を浮かべながら首を振る。
「……好き……気持ちいいの……性欲モンスターに……めちゃくちゃにされてるのに……幸せ……っ」
キャンパス「……そろそろだ。全部、受け止めるんだ」
キャンパス「うん……欲しい……中に……精液……欲しいの……!」
航平がぐっと彼女の腰を抱え込み、ずぷっ、と深く打ち込んだ瞬間、知佳の身体が跳ねる。
「……っああっ……来てる……中に……いっぱい……熱いの、注がれてる……」
びくん、びくんと震えながら、知佳は絶頂の波に呑まれる。ぴくぴくと震える膣が彼を締め付け、射精の余韻が二人を包んでいく。
ずくんっ、ぴゅるっ、ぴゅくぴゅくっ……。
粘性のある精液が膣壁を這い、深部へと流れ込む感覚に、知佳の身体が痺れるように反応する。
知佳は彼の胸に倒れ込み、息を荒げながら呟いた。
「……演じきった……最後まで……ね……」
キャンパス「完璧だったよ。最高のヒロインだった」
彼が優しく髪を撫で、知佳は静かに微笑む。
そして、彼の耳元に口を寄せ、囁いた。
「ねぇ……次に来た時も、また……同じこと……して欲しいな……」